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最近、ゴールドが急落しているのを見て、このまま価格が下がったままなら、「ジュエリーも安くなるのでは?」と期待する方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、金価格が下がっても、ブランドジュエリーはほとんど値下がりしません。(おかしい!)
今回は、過去の金価格の下落局面と、ブランドジュエリーの価格の動きを比較しながら、その理由を整理していきます。
■金価格の下落局面①:2011年〜2015年
2011年、ゴールドは約1900ドルの高値をつけましたが、その後下落しました。
数字で見ると、
・2011年:約1900ドル
・2015年:約1050ドル
約45%の大幅下落です。
かなり大きな下げですが、このときジュエリーはどうだったのでしょうか。
例えば代表的なブランド、カルティエやティファニーなどは、この期間ほぼ値下げなし、むしろ値上げされているが実際の動きです。
特にリングやネックレスなどは、
・価格据え置き
・もしくは数%〜10%程度の値上げ
というケースが多く見られています。
具体的に、ティファニーのセッティングは、2011年は約80万円だったものが、2015年には約90万円前後になっています。
■金価格の下落局面②:2020年(コロナショック)
2020年3月、コロナショックで一時的に金も売られました。
数字で見ると、
・2020年3月初旬:約1680ドル
・2020年3月中旬:約1450ドル
短期間で約10〜15%下落しましたが、その後すぐに最高値更新しました。
このときも、ジュエリー価格は下がらず、むしろ、その後のインフレや需要増で値上げが続く流れになりました。
■金価格の下落局面③:2022年(利上げ局面)
2022年は利上げにより金価格が軟調でした。
数字で見ると、
・2022年3月:約2000ドル
・2022年9月:約1600ドル
しかしこの時期、日本では円安が進行していたので、その結果、
・輸入コスト上昇
・ブランド側の価格改定
が重なり、ジュエリーはむしろ値上げという逆の動きになっています。
実際、ティファニーのセッティングは、2020年前後は約100万円程度だったものが、2023年〜2024年には約120万〜140万円程度まで上昇しています。
■なぜここまでズレるのか?
ポイントはシンプルで、価格の構造が違うからです。
① 素材価格は一部にすぎない
ジュエリー価格は、
・金(素材)
・加工費
・ブランド価値
で構成されています。
この中で、ブランド価値の比率が非常に大きいため、金が下がっても価格は動きにくいのです。
② ブランドは値下げしない
高級ブランドにとって、値下げ=ブランド価値の毀損です。
そのため、
・値上げはする
・値下げはほぼしない
という戦略が取られています。
③ 為替の影響(日本は特に重要)
日本の場合はさらに、円安がすべてを打ち消すことがあります。
例えば、金価格が下落しても円安が進んだ場合、 円ベースではむしろ上昇する、という現象が起きます。
■まとめ
過去のデータを整理すると、
・金価格は大きく下がることがある
・しかしジュエリー価格はほぼ連動しない
むしろ、長期的には上がり続ける傾向があります。
過去に戻れない我々にとっては、「欲しいと思ったタイミング」が一番現実的なお買い得と言えるのかもしれません。