こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
金価格のニュースを目にするたびに、ふと思います。
同じ「金」にお金を使うなら、投資としてのゴールドと、ジュエリーとしてのゴールド、どちらが賢いんだろう、と。
資産形成の世界ではよく、金地金や金ETFは守りの資産、ジュエリーはあくまで嗜好品、と分けて語られます。
でも、ジュエリーはただの飾りではなく、素材としての金の価値も確かに含んでいます。
本当に合理性ゼロなのでしょうか。
(だって、キラキラしたジュエリーを身に着けていた方が、金地金や金ETFを持っているより、テンション上がるじゃないですか。)
今回は、数字と実用面の両方から比べてみたいと思います。
同じ10万円を使うなら
まずはシンプルな比較です。
金投資の場合、10万円分の金ETFや金地金を買えば、ほぼその時点の金価格に連動します。
手数料は数%程度で、売却時も市場価格に近い金額で現金化できます。
一方でジュエリーの場合、10万円の価格の中には、
ブランド料、デザイン費、人件費、流通コストが含まれます。
購入直後に売れば、買取価格は半額以下になることも珍しくありません。
この一点だけを見れば、合理性は金投資のほうが圧倒的に高い、という結論になります。
それでも単純比較できない理由
ただ、話はそれほど単純ではありません。
ジュエリーには金投資にはない要素があります。
身につけて楽しめること。
毎日の気分を少し上げてくれること。
思い出や満足感が残ること。
そして、ブランドによっては中古でも一定の需要があること。
特にカルティエやヴァンクリーフなどの定番モデルは、ここ数年で定価が大きく上がりました。
その結果、数年前に買った人が、結果的に資産価値を守れた、というケースが実際に起きています。
リセールという現実
実際に売るときの世界は、金投資とジュエリーでかなり違います。
金投資は、市場価格から手数料を引くだけのシンプルな世界。
ほぼ透明で、感情が入り込む余地が少ない。
ジュエリーはそうはいきません。
ノーブランドなら地金価格が中心。
有名ブランドなら需要次第。
限定モデルならプレミアがつくこともある。
同じ18金でも、溶かされる運命のジュエリーと、
次の持ち主に大切に使われるジュエリーでは価値がまったく違うと思うんです。
具体例:トリニティリング スモールモデルで考える
たとえばカルティエのトリニティリング スモールモデル。
2022年頃は15万円台で販売されていた時期がありました。
それが度重なる価格改定を経て、2026年には約29万円近くまで上昇しています。
具体的に数字を見てみましょう。
| 年 | 定価(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 2022年 | 約149,900円 | まだ15万円台前半だった |
| 2023年4月 | 約170,000円 | 値上げ実施後 |
| 2023年10月 | 約215,600円 | さらに値上げ |
| 2024年5月 | 約244,200円 | 定期的な価格改定続く |
| 2025年9月 | 約266,200円 | ここまで約2倍弱に |
| 2026年1月 | 約289,300円 | 最新定価 |
このとおり、わずか数年でほぼ2倍。
一般的な物価上昇率では説明できない変化です。
次に、中古市場を見てみましょう。
ネットオークションや中古マーケットでも、人気モデルの流通価格は高めの傾向です。
たとえば、ある中古出品では「トリニティ スモールモデル」が約20万円前後で取引されている例も確認できます(サイズや状態によって上下あり)。
つまり、数字だけで見れば、2020〜2022年頃に新品で買った人が、現在「定価以上〜ほぼ同等の価格」で中古市場に出せる可能性もゼロではありません。
当時に購入した人であれば、使いながら価値を大きく減らさずに保てている計算になります。
これは、金価格の上昇だけでなく、ブランドの価格戦略や需要の強さが重なった結果です。
合理性をどう考えるか
結局のところ、
資産効率だけを見れば金投資、
心の満足まで含めればジュエリー、
という単純な二択では片づきません。
何年持つつもりか。
売る前提か。
ブランドは何か。
どれくらい使うか。
条件次第で答えは変わります。
たとえば、
10年ほぼ毎日つけて、最後に6割で売れた、
というケースなら、レンタル代としては悪くない計算かもしれません。
いまの私の暫定結論
単に私が、ジュエリーを買う理由を付けたいだけなのかもしれませんが、
いまのところ、こんなふうに考えています。
純粋な資産目的なら金投資。
心の満足も込みならジュエリー。
両立を狙うなら、ブランド定番の18金モデル。
ジュエリーは投資ではないけれど、完全な浪費とも言い切れない曖昧な存在。
そこが沼であり、魅力なんですよね。